
うちもそろそろ蓄電池を設置しようかと考えている。
東京都で失敗しない蓄電池設置業者が知りたい…
省エネ先進国と呼ばれる日本では、政府や自治体、企業などが連携してさまざまな省エネ活動が行われています。
家庭でできる省エネに関する取り組みの一つに、蓄電池設置が挙げられます。
蓄電池設置は専門的な工事で高額になりやすいことため、失敗は避けたいものです。
この記事では、東京都の蓄電池設置業者ランキング7選をご紹介します。導入費用や補助金などの情報をまとめているので、見逃さないでくださいね!
【チェック必須!】蓄電池設置業者を選ぶ3つのポイント


一言で蓄電池設置業者といっても、すべてが優良会社というわけではありません。優良な蓄電池設置業者を見つけるためには、以下の3つのポイントを確認したうえで業者選定を行ってください。
1.高すぎず安すぎない適正価格か
蓄電池の見積りを依頼した際、相場を遥かに超えて高い、もしくは安い価格を提示された場合は注意が必要です。特に、大幅値引きを謳う業者は、手抜き工事をする恐れがあるため避けた方がよいでしょう。
複数社から見積りを取り、適正価格の業者を選んでください。
2.実績や口コミの良い評価があるか
蓄電池設置の事業を長く継続していて、実績数が多い業者がおすすめです。また、実際に業者を利用した人の口コミ評価を参考にし、その良し悪しも確認しましょう。
3.自社保証が充実しているか
蓄電池は長く使用するものなので、メーカー保証だけでなく、自社保証がついていると安心です。蓄電池設置業者の中には、自社保証が15年というところもあります。
東京都で蓄電池設置業者おすすめランキング7選


ECODA


- 毎日10:00~20:00まで受付対応
- 無料シミュレーションで最適な製品を判断
- 相談から設置工事まで自社で実施
- 担当が専任制で最長20年間の保証が可能
※メーカーにより保証年数・補償内容は異なります。 - 専門スタッフによる補助金申請成功率100%の実績
ECODAは、東京都渋谷区に本店を置く、蓄電池・太陽光発電のコンサルティングおよび設置を行う業者です。1800件の年間施工実績を持ち、月々の電気代を2万円以上安くした事例もあります。
Googleマップでの口コミは4.6と高評価、迅速な対応と施工スタッフの丁寧な対応に定評のある業者です。蓄電池の知識がなくても、一から説明が受けられるので安心して以来できます。
ECODAの基本情報
| 運営会社 | 株式会社ECODA 東京都渋谷区道玄坂1-19-14 COERU渋谷道玄坂5F |
|---|---|
| 代表者 | 平間一也 |
| 対応エリア | 東京都全域 |
| 受付時間 | 10:00~20:00(年中無休) |
| 見積もり | 無料(現地調査含む) |
| 補助金申請サポート | あり |
ECODAの口コミ
良い仕事を見させていただきました
★★★★★
今回太陽光パネル蓄電池システムに、興味があって、とりあえず軽い気持ちでエコダさんに、見積もり依頼をしました。自分が不規則な休みのため、今日の今日って、見積もりできますかと、聞いたら、直ぐ対応していただけました。担当の渋谷さん、若い方でした。元々は職人もやっていたそうです。自分も建築業で、経営してるので、直感的にも、話があい、色々詳しく説明も、していただき、施工依頼しました。補助金の申請も、すべて任せ、安心して、取り付け日が、来て、前日確認も、ちゃんとしてきて、より安心でき、足場やさんや、電気屋さんも、取り付け業者も、隣の家に、作業前に、挨拶もしていただき、作業が、開始され、チームワークと、言うか連携プレーが、とれていて、良い仕事を見させていただきました。これからの、時期が、楽しみです。ありがとうございました。
引用元:Googleレビューを見る
ミラエコ


- 年中無休で9:00~20:00まで受付対応
- 豊富な補助金実績で最大313万円の給付実績
- 相談から設置工事まで自社で実施
- 最長20年間の製品保証と充実のアフターフォロー
※メーカーにより保証年数・補償内容は異なります。 - 専門プロによる相談から施工まで一貫対応
ミラエコは、東京都渋谷区に本社を置く太陽光発電システム・家庭用蓄電池のコンサルティングおよび設置を行う専門業者です。株式会社ミラエコとして2021年に設立され、日本全国に対応しているため、どの地域にお住まいでも相談が可能です。
同社の最大の特長は、補助金活用における豊富な実績です。続出の場合は200万円を超える高額補助金の給付実績も多数あり、お客様の導入コストを大幅に削減することに成功しています。太陽光発電・蓄電池導入の専門知識がなくても、一から丁寧に説明を受けられるため、安心して依頼できると評価されています。
※各家庭の大きさ、使用状況によって異なります。
※2024年度1月1日~5月16日の集計に基づく
ミラエコの基本情報
| 運営会社 | 株式会社ミラエコ 東京都渋谷区渋谷二丁目9番10号 青山台ビル701 |
|---|---|
| 代表者 | 坂口慶 |
| 対応エリア | 東京都全域 |
| 受付時間 | 9:00~20:00(年中無休・年末年始除く) |
| 見積もり | 無料(現地調査含む) |
| 補助金申請サポート | あり |
ミラエコの口コミ
台風による停電で真価を発揮!家族の安心を守るお守りです。
★★★★★
我が家は小学生の子供が2人いる4人家族です。数年前に太陽光発電を設置しましたが、最近の災害の多さを見て、停電対策のために蓄電池の導入を決めました。先日の台風で、夜中に2時間ほど停電しましたが、蓄電池のおかげで自動的に電気が復旧。子供たちは停電したことに気づかずに寝ていましたし、冷蔵庫もエアコンも止まらず、本当に心強かったです。
普段は、太陽光で発電した電気を蓄電池に貯めて夜に使うことで、電気代も月5,000円〜7,000円ほど安くなっています。
節電プロ


- 年中無休で9:00~21:00まで受付対応
- 初期費用0円プラン:提携ローン利用により初期費用を抑えて導入可能
- 補助金申請成功率100%の実績:複雑な補助金申請を代行し、確実に補助金を受給
- 住宅ローン見直し提案:月々の支払いを抑える独自のサービス
- 自社施工:電気工事士が在籍し、高品質な工事を提供
- 商社価格:メーカー直仕入れによる低価格を実現
- 東京都特化:地域密着型で東京都の補助金制度に精通
- フレキシブルソーラーパネル対応:従来設置困難だった住宅にも対応
節電プロを運営するBCSJAPAN株式会社は、2014年設立で資本金1000万円の企業です。太陽光発電専門として10年以上の実績があり、大型のメガソーラーから家庭用の小規模システムまで幅広く対応可能です。
設計・施工・アフターサポートまで自社施工で一貫管理しており、業者間の情報伝達ミスや施工の質のばらつきを防いでいます。
節電プロの基本情報
| 運営会社 | BCSJAPAN株式会社 東京都荒川区東日暮里6-46-17 TSビル2F |
|---|---|
| 代表者 | 高大朋 |
| 対応エリア | 東京都全域 |
| 受付時間 | 9:00~21:00 |
| 見積もり | 無料(現地調査含む) |
| 補助金申請サポート | あり |
節電プロの口コミ
お客様の声:主要製品すべてに10年保証が付いている!
「主要製品すべてに10年保証が付いているので、10年以内に壊れたらすべて無償で新品に交換しました!それなのに費用を4年で回収できるのは364万円も東京都が補助してくれているからです。」引用元:節電プロ公式サイト – 導入事例
リノベステーション


- 2007年創業で相談件数は年間2000件以上
- 日本全国対応で配送料は一律(追加費用なし)
- 毎日9:00~18:00まで受付対応
- 完全自社施工で無駄なコストをカット
- 面倒な補助金申請も代行OK
リノベステーションは、東京都千代田区に本社を置く、蓄電池・太陽光発電の販売および設置を行う業者です。最大の特徴は、メーカー保証に加え、既存太陽光発電の損害まで補償する独自のインフィニティ保証があること。5年間の保証期間、最大150万円の修理限度額でプラスの安心が得られます。
Googleマップでの口コミは4.6と高評価。「適正価格」「施工スタッフの対応が親切」と評判です。
LINEやメールでのやり取りも可能で、相談のしやすさも利点といえるでしょう。
リノベステーションの基本情報
| 運営会社 | 株式会社インフィニティエージェント 東京都千代田区富士見1丁目8番19号 住友不動産千代田富士見ビル2F |
|---|---|
| 代表者 | 岡田裕平 |
| 対応エリア | 東京都全域 |
| 受付時間 | 9:00~18:00(年中無休) |
| 見積もり | 無料(現地調査含む) |
| 補助金申請サポート | あり |
エコ発電本舗


- 見積り結果は即日メールで返信OK
- 本社は東京だけど全国が対応エリア
- 毎日10:00~20:00まで受付対応
- メーカー推奨の優良工事店と提携
- googleマップの口コミ評価は4.2
エコ発電本舗は、東京都豊島区に本社を置く、蓄電池・太陽光発電の販売および設置業者紹介を行う業者です。独自の長期保証が特徴的で、機器保証および災害補償は最長15年、施工保証は業界最長クラスの15年設けられています。蓄電池本体には15年保証がつきます。
昭和44年の創業以来、雨漏りや水漏れなどのクレームは0件を維持。地域密着の高い施工スキルを持った業者のみと提携していることもあり、蓄電池設置におけるトラブルの心配はありません。
エコ発電本舗の基本情報
| 運営会社 | 株式会社ゼロホーム 東京都豊島区西池袋5丁目13-12MKビル5F |
|---|---|
| 代表者 | 三谷 英司 |
| 対応エリア | 東京都全域 |
| 受付時間 | 10:00~20:00(年中無休) |
| 見積もり | 無料(現地調査含む) |
| 補助金申請サポート | あり |
タイナビ蓄電池


- 蓄電池の一括見積り、価格比較サービス
- 381社の登録店から最大5社の見積りOK
- 家庭用蓄電池と産業用蓄電池の両方に対応
- これまでの総見積り依頼は11763件
- 太陽光発電とセットで見積り依頼も可能
タイナビ蓄電池は、東京都品川区に本社を置く、蓄電池・太陽光発電の工事業者一括見積りサービスです。
厳しい審査基準をクリアした蓄電池設置業者を紹介してもらえるので、安心して比較検討できます。訪問販売業者と比較して、蓄電池が50万円安く導入できたという利用者の声もあります。オンラインでの見積りとなるので、時間を気にせずに依頼できるのもメリットです。
タイナビ蓄電池の基本情報
| 運営会社 | 株式会社グッドフェローズ 東京都品川区西五反田7-13-5 DK五反田ビル8階 |
|---|---|
| 代表者 | 長尾 泰広 |
| 対応エリア | 東京都全域 |
| 受付時間 | 記載なし |
| 見積もり | 無料(現地調査は工事業者による) |
| 補助金申請サポート | あり |
エネルギーニッカ


| 運営会社 | ニッカホーム株式会社 東京都世田谷区奥沢8-5-4 2F |
|---|---|
| 代表者 | 河合 晃司 |
| 対応エリア | 東京都全域 |
| 受付時間 | 10:00~19:00(日曜、第1・2・3土曜 AM9:00~PM6:00) |
蓄電池にはどんなメリットがある?


ここでは、自宅やオフィスビルに蓄電池を設置する3つのメリットをご紹介します。
蓄電池最大のメリットといえるのが、電気代の節約です。主な活用方法として、夜間に蓄電池へ充電しておき、溜めた電気を電気代の高い昼間に使用するというものが挙げられます。
太陽光発電と併用することで、電気の自家消費を実現できます。太陽光発電で昼間に使う電気を補給し、蓄電池に充電した電気は夜間に使用するなど、1日を通して電気を自家消費できるため、電力会社から購入する電気の量を減らせます。
地震や台風などの災害時には、地域レベルで停電が起こることもあります。そんな時、蓄電池で電気を溜めていれば、数日間は電気の使用が可能です。
家庭用蓄電池は3種類!特徴と選び方


一般家庭で主に用いられている蓄電池は3種類です。それぞれの特徴と選び方をまとめるので、蓄電池選びの参考にしてください。
| 種類 | 特徴と選び方 |
|---|---|
| 単機能型 | 蓄電池と専用のパワーコンディショナー(パワコン)が一対になっている。太陽光発電と併用する場合は別途パワコンが必要。蓄電池単体で使用する場合におすすめ。 |
| ハイブリッド型 | 蓄電池と太陽光発電のパワコンが1台で完結するもの。電力を効率よく変換できるため、蓄電池と太陽光発電と併用する場合におすすめ。 |
| トライブリット型 | 蓄電池、太陽光発電、電気自動車用のパワコンが1体化したタイプのもの。電気自動車への充電を希望する人におすすめ。 |
購入する蓄電池の種類が決まったら、ほかの要素でも商品を比較検討しましょう。
- 容量
蓄電池には、それぞれ異なる容量があり、充電できる電気の量や時間に違いがあります。使用用途に合ったものを選びます。 - 耐用年数
蓄電池の耐用年数はサイクル数によって異なります。メーカーのホームページなどで蓄電池のサイクル数をチェックしましょう。
蓄電池設置に必要な費用と回収期間


蓄電池設置に必要な費用は、本体価格と工事費用に分けられます。
本体価格の相場は蓄電池の容量によって異なりますので、比較表にまとめますね。
| 蓄電池の容量 | 費用相場/台 |
|---|---|
| 1kWh | 20~30万円 |
| 5kWh | 100~120万円 |
| 7 kWh | 120~150万円 |
| 8 kWh | 150~180万円 |
上記はあくまでも目安です。
これに加え、工事費用が20~25万円程度かかります。蓄電池設置には補助制度が設けられており、東京都でも利用できるものがあるため、相場より安く導入できる場合があるでしょう。
そうはいっても、蓄電池設置にはまとまった資金が必要なため、ローンを組む方は珍しくありません。多くの方が10年以上の長い期間で返済を行っています。
一般的に、蓄電池設置の費用を回収できるまでには、10~15年程度の期間を要します。家庭用蓄電池の寿命は長いと15~30年ですから、寿命になる前に費用の回収が可能です。
蓄電池設置までの流れとかかる時間


初めて蓄電池を設置する方は、どのような順で工事が進んでいくのか気になると思います。
ここでは、蓄電池設置までの流れとかかる時間をご説明します。
蓄電池設置業者に問い合わせを行い、見積りを出してもらいます。金額や工事内容に納得したら、事前の現地調査に進みます。現地調査では、主に設置の可否を判断するための確認が実施されます。
最終見積りを提示されたら、内容を確認し、問題なければ正式に契約します。この時、補助金制度を利用する場合は前もって自治体に申請しておくとよいです。
蓄電池を安定して設置するための基礎工事を行います。コンクリート基礎が固まるまでに最大2日程度要します。
蓄電池本体を基礎に固定し、本体取付後は専用のパワコンを設置していきます。作業は2~3人で行われることが多く、作業時間は5~7時間くらいです。
蓄電池からパワコン、分電盤、特定負荷分電盤という順に配線を接続していきます。また、蓄電池の種類を変更する場合(単機能型からハイブリッド型に変える、あるいはその逆にする場合)などは、既設パワコンの撤去が必要です。
設置が完了したら、運転モード設定や残量設定などの初期設定を行い、動作確認を実施します。問題なければ、設置工事は終了です。
蓄電池設置にかかる期間は、おおよそ1~2ヶ月です。これには、業者との契約から利用開始までの工程が含まれます。
東京都で蓄電池設置に利用できる補助金制度


なぜ今、東京都で「蓄電池」が注目されるのか?
本レポートは、東京都民が2025年度(令和7年度)において、家庭用蓄電池の設置に利用できる補助金制度を「専門家の視点」から「最大限に活用する」ための戦略的ガイドである。単に制度を羅列するのではなく、東京都、国、そしてお住まいの市区町村という「3階建て」の補助金構造を解き明かし、申請の落とし穴を回避する方法を詳細に解説する。
現在、蓄電池導入の動機は、主に2つの側面に集約される。第一に「太陽光で発電した電気を夜間に使い、電気代を抑える」という経済的メリット、第二に「災害時の停電でも電力を確保できる」という防災・レジリエンスへの安心感である。
この2つの動機は、東京都の政策目標と完全に一致している。エネルギーの外部依存度が高い大都市として、東京都は「脱炭素化」の推進と、災害に強い「エネルギー自給率の向上」を最重要課題と位置づけている。個人の「経済性・安全性」への要求と、都の「公益(脱炭素・防災)」への要求が合致する「鍵」となるデバイスが、まさに蓄電池である。
この政策的背景のもと、東京都は「クール・ネット東京」を通じ、関連事業全体で令和7年度に約702億円という巨額の予算を投じている。これにより、全国でも突出して手厚い補助金制度が実現しており、2025年度は蓄電池導入の最大の好機となっている。本レポートの核心は、この強力な「都の補助金」を基軸に、他の補助金をいかに「上乗せ」していくかにある。
【都の補助金】クール・ネット東京「家庭における蓄電池導入促進事業」徹底解剖
東京都における補助金制度の「本丸」であり、最も高額な支援が期待できるのが、東京都地球温暖化防止活動推進センター(愛称:クール・ネット東京)が実施する「家庭における蓄電池導入促進事業」である。これは「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」という、より大きな枠組みの一部として提供されている。
補助金額:1kWhあたり12万円(上限なし)
補助金の基本額は、蓄電池システムの蓄電容量1kWhあたり12万円である。例えば、蓄電容量5.0kWhの蓄電池を導入する場合、5.0×12万円= 60万円の補助金が見込める計算となる。
昨年度(令和5年度)まで設定されていた「助成対象経費(税抜)の3/4」という上限枠は、本年度(令和6年度・7年度)から撤廃された。現在の上限は「助成対象経費(税抜)」そのものであり、高額な機器を導入する際も、より多くの支援を受けやすくなった。
最重要の対象要件:「太陽光連携」の必須化(2024年度からの変更点)
2025年度(令和7年度)の申請において最大の注意点が、この要件変更である。前年度までは蓄電池単体での設置も補助対象となったが、本年度からは「太陽光発電システムが既設または蓄電池と同時に設置」されていることが必須要件となった 5。
この変更は、東京都の政策が単なる「蓄電池の普及」から、「再生可能エネルギーの自家消費最大化」へと戦略的にシフトしたことを明確に示している。太陽光発電システムと連携しない蓄電池は、単に「夜間の割安な電力を昼間に使う(タイムシフト)」に過ぎず、系統電力に依存している。都が目指すのは、太陽光で発電したクリーンな電力を蓄電池に貯め、夜間に使うことで「エネルギー自給率を高め、脱炭素に貢献する」住宅である。
なお、太陽光発電システムがない場合でも、「再生可能エネルギー電力メニューを契約済みであること」を証明できれば、例外的に対象となる。
追加ボーナス:DR(デマンドレスポンス)実証参加
上記の1kWhあたり12万円の補助に加えて、DR(デマンドレスポンス)実証に参加することで、さらに10万円(1戸あたり)が加算される。
DRとは、電力需要が逼迫する時間帯に、電力会社(アグリゲーター)からの要請に基づき、遠隔で家庭の蓄電池をコントロール(例:放電させる)仕組みである。この「+10万円」のボーナスは、都が各家庭の蓄電池を一つの大きな「仮想発電所(VPP)」として機能させ、地域全体の電力網の安定化に活用しようとする先進的な試みである。利用者は「10万円」のボーナスと引き換えに、「蓄電池の制御権の一部を一時的に許諾する」というトレードオフを理解した上で選択する必要がある。
対象となる機器と申請者
- 対象機器:国が補助対象機器として指定し、(SII)一般社団法人環境共創イニシアチブに登録されている機器であることが必須である。
- 対象者:都内の住宅に、対象機器を新規に設置する個人(または法人、管理組合等)が対象となる。
表1:クール・ネット東京「家庭における蓄電池導入促進事業」主要件(2025年度)
| 項目 | 内容 | 備考 |
| 補助基本額 | 12万円 / kWh | 蓄電容量に乗じる |
| 上限額 | 助成対象経費(税抜) | 「経費の3/4」上限は撤廃された |
| 必須要件 | 太陽光発電システム(既設/新設)との連携 | 2024年度からの最重要変更点 |
| 必須要件(例外) | 再生可能エネルギー電力メニューの契約 | 太陽光がない場合 |
| 追加ボーナス | + 10万円(1戸あたり) | DR実証への参加が条件 |
| 対象機器 | SII(環境共創イニシアチブ)登録機器 | |
| 事業期間 | 令和11年(2029年)3月30日まで | 長期事業だが各年度の予算には限りがある |
【国の補助金】都の制度と「併用」できる全国プログラム
本レポートが提唱する「3階建て」戦略の1階部分にあたるのが、国の補助金である。核心は、東京都の補助金と「併用(同時受給)」が可能な、国の制度を特定することである。
主要プログラム:子育てエコホーム支援事業
現在、国の補助金として最も広く利用されているのが、「住宅省エネ2025キャンペーン」の一環として実施される「子育てエコホーム支援事業」である。
- 補助金額:蓄電池の導入に対しては、「一律64,000円/戸」が支給される。
- 対象者:名称に「子育て」とあるが、蓄電池の設置が含まれる「リフォーム」に関しては、世帯を問わず「すべての世帯」が対象となる。
- 注意点:これは高断熱浴槽(3万円)や高効率給湯器(3万円)といった他の省エネ改修と組み合わせて申請するリフォーム事業の一部である。ただし、1申請あたりの補助額合計が5万円以上という要件は、蓄電池(6.4万円)単体でクリアすることが可能である。
最重要の洞察:「併用は可能」
戦略上、最も重要な点は、この国の補助金と東京都の補助金は原則として併用が可能であるという事実だ。
東京都(クール・ネット東京)の規定で禁止されているのは、「都および公社(クール・ネット東京)の他の同種の助成金との重複」である。
このルールは、資金の出所(財源)と事業目的が異なる補助金は「同種」ではない、と解釈される。
- (国)子育てエコホーム支援事業:国土交通省(MLIT)管轄の「住宅省エネ支援」
- (都)蓄電池導入促進事業:東京都管轄の「脱炭素・エネルギー自給支援」
したがって、利用者は、都の「12万円/kWh」と、国の「6.4万円」を二重取り(併用)することが戦略的に可能である。
注意:公募終了した国の「DR補助金」との混同
一部で「DR補助金」という言葉が使われるが、これは「令和5年度補正 家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業」を指すことが多い。この国のDR補助金は、令和6年(2024年)12月に公募を終了している。
利用者は、「公募が終了した国のDR補助金」と、現在も有効な「東京都独自のDR参加ボーナス(+10万円)」を混同してはならない。
【市区町村の補助金】見逃せない「3階層目」
「3階建て」戦略の3階部分にあたるのが、お住まいの市区町村が独自に実施する補助金である。これらも、財源が異なるため、都や国の補助金と併用できる可能性が高い。
ケーススタディ:三鷹市
一例として三鷹市を挙げると、同市は蓄電池に対して「一律50,000円」の独自の助成金(新エネルギー・省エネルギー設備設置助成金)を提供していた。
地方補助金の現実:情報の鮮度と予算の枯渇
ここで、本レポートにおける最も実用的な注意点を指摘する。地方補助金の取り扱いには、情報の「鮮度」が極めて重要である。
- 情報(A) 販売店サイト:ある販売店のウェブサイト(2025年5月30日情報)では、三鷹市のこの補助金(5万円)を「受付中」(期限2026/03/31)と記載している。
- 情報(B) 三鷹市公式サイト:しかし、三鷹市の公式ウェブサイト(2025年9月29日最終更新)では、「【令和7年度】新エネルギー・省エネルギー設備設置助成金」が「終了しました」と明確に告知されている。
この矛盾は、市区町村の補助金が直面する現実を浮き彫りにしている。東京都の巨額予算(約702億円)とは異なり、市区町村の補助金は「三鷹市環境基金」(皆様からの寄付金等)といった小規模な財源で賄われていることが多い。
そのため、年度の早い段階(例:9月)で予算上限に達し、受付が終了することが頻繁に発生する。
結論:利用者は、販売業者の情報を鵜呑みにせず、必ず「今住んでいる市区町村の公式ウェブサイト」(環境課、温暖化対策課など)で、最新の受付状況(予算の執行状況)を自ら確認しなければならない。
【戦略編】補助金「3階建て」最大化のルールと禁止事項
これらの補助金を個別に考えるのではなく、「3階建て」のパッケージとして戦略的に申請することが、受給総額を最大化する鍵となる。
許可される併用パターン:「3階建て」
- 1階:【国】子育てエコホーム支援事業(一律 6.4万円)
- 2階:【都】クール・ネット東京(12万円/kWh + DRボーナス10万円)
- 3階:【市区町村】(例:三鷹市の一律 5万円 ※予算がある場合)
これら3つは財源と事業目的が異なるため、併用が可能なケースがほとんどである。
禁止される併用パターン:最も危険な落とし穴
東京都(クール・ネット東京)が明確に禁止しているのは、「都および公社の他の同種の助成金との重複」である。
これは、例えば東京都が「蓄電池導入促進事業(A)」と「別の蓄電池助成事業(B)」を同時に実施していた場合、両方に申請することはできない、という意味である。「同種でなければ併用可能」という解釈が、3階建て戦略の根拠となる。
表2:東京都 蓄電池補助金「3階建て」併用戦略マトリクス
| 階層 | 補助金名称(実施機関) | 補助金額(例) | 都の補助金との併用 | 条件と注意点 |
| 1階 | 【国】子育てエコホーム支援事業 | 一律 6.4万円 | 可能 | リフォーム全体の一部。他工事と合計で5万円以上。 |
| 2階 | 【都】家庭における蓄電池導入促進事業(クール・ネット東京) | 12万円/kWh (例: 5kWhで60万円) | (これが主軸) | 太陽光連携が必須。事前申込が必須。 |
| 3階 | 【市区町村】(例:三鷹市) | 一律 5万円 | 可能 (原則) | 予算が早期に枯渇。自治体HPでの確認が必須。 |
| 合計 | 5kWhの蓄電池を三鷹市で設置した場合 | 6.4万 + 60万 + 5万 = 71.4万円 | – | ※三鷹市の令和7年度予算が残っている場合 |
【実践編】申請から受給までのロードマップと致命的な注意点
補助金は「知っている」だけでは受給できない。「正しい順序」で申請する必要がある。
ステップ1:【最重要】東京都への「事前申込」(契約・工事の前)
補助金申請における最大の落とし穴が「申請タイミング」である。東京都(クール・ネット東京)の補助金は、工事契約や設置の「前」に「事前申込」を行うことが絶対条件である。
- 令和7年度(2025年度)の事前申込は「令和7年5月30日」に開始される。
- この事前申込から1年以内に、設置を完了し「交付申請兼実績報告」を提出する必要がある。
一方で、市区町村の補助金(例:三鷹市)は「工事後申請」となっている場合がある。
もし利用者が市区町村の感覚で「工事が終わってから」東京都に申請しようとしても、事前申込をしていないため、12万円/kWhの補助金は一切受け取れないという致命的な結果を招く。
戦略的順序:
- 東京都(クール・ネット東京)に「事前申込」
- 受付・承認
- 業者と契約・設置工事
- 東京都に「交付申請兼実績報告」
- 国や市区町村に(それぞれのルールに基づき)申請
ステップ2:事業者の選定と機器の設置
SIIに登録された対象機器を選ぶ。申請手続きは複雑なため、多くの場合、設置業者が申請を代行する。業者が都の制度に精通しているかどうかが重要である。
ステップ3:交付申請兼実績報告と受給
設置完了後、期限(令和11年3月30日まで)内に「交付申請兼実績報告」を提出する。実績報告書の提出後、約3〜4ヶ月で交付が決定し、補助金が振り込まれる。これは、利用者が一時的に機器費用を全額立て替える必要があることを意味する。
最終注意点:予算の執行状況(「早い者勝ち」の原則)
東京都の関連予算(約702億円)は巨額だが、クール・ネット東京は「事前申込概算額が予算額に近付いた際は、事前申込の受付を停止する可能性がある」と明記している。
そして、市区町村の予算は、それよりも遥かに早く終了する。
結論として、制度自体は2029年まで続くが、各年度の予算は「早い者勝ち」である。補助金申請が集中する年度末を待たず、年度の早い段階(5月30日受付開始直後)に行動を起こすことが、補助金を確実に入手するための最善の戦略である。
表3:補助金申請プロセスの重要比較
| 申請先 | 申請タイミング | 2025年度(R7)の動き |
| 東京都(クール・ネット東京) | 工事契約・設置前 に「事前申込」が必須 | 5月30日 事前申込 開始 |
| 国(子育てエコホーム) | 設置後(事業者が申請) | 申請は事業者が行う |
| 市区町村(例:三鷹市) | 工事設置後 に申請 | 予算終了(9/29時点) |
結論と推奨アクション
2025年、東京都における蓄電池導入は、「太陽光連携」と「3階建て併用」が成功の鍵となる。
- 東京都の補助金(12万円/kWh)は、今年度から「太陽光連携」が必須要件となった。
- 成功の鍵は、この都の補助金を「2階」と位置づけ、国の「1階」(6.4万円)と、市区町村の「3階」(例:5万円)を戦略的に併用(スタック)することにある。
蓄電池を利用した体験談
体験談①:電気使用量が多い我が家には大きな節約(40代・戸建て)
5人家族の我が家は戸建てに住んでいて、電気代が月に2万円前後と高額でした。蓄電池を導入し、深夜の安い電気を昼間や夕方の時間帯に使うようにしたところ、月の電気代が9,000円程度まで下がりました。子どもたちがテレビやゲームを使う時間帯に蓄電池からの電気を使えるよう設定したのが良かったです。大家族なので洗濯や調理も多く、電気使用量が多い我が家には大きな節約になりました。災害対策としても安心感が増しています。
体験談②:想像以上の満足感(50代・戸建て)
私たち3人家族は戸建てに住んでいます。蓄電池導入前は月の電気代が1万円ほどでしたが、蓄電池を設置してからは5,000円程度に抑えられるようになりました。在宅勤務が多く、日中もエアコンや照明を使うため、蓄電池の恩恵を大きく受けています。設定も簡単で、アプリで使用状況がわかるのも便利です。先日の落雷による短時間停電でも生活に支障なく、妻や子どもも安心していました。想像以上の満足感があります。
体験談③:蓄電池導入後は平均で3,500円に(30代・集合住宅)
5年前に太陽光パネルを設置していましたが、昨年、蓄電池を追加しました。それまでは月に9,000円ほどの電気代がかかっていましたが、蓄電池導入後は平均で3,500円に下がりました。特に嬉しかったのは、台風で一度停電した時も冷蔵庫や照明が使えたこと。売電収入が減っても、自家消費のメリットの方が大きいと実感しています。電気代の節約と災害時の安心、両方手に入れた感じです。
蓄電池に関するQ&A


記事の終わりに、蓄電池に関するQ&Aをまとめます。蓄電池設置で不明点などがあれば、こちらで確認してください。
まとめ


東京都で蓄電池設置を検討している方は、今回厳選した7業社を候補に入れてみてください。蓄電池は高額な買い物になるため、信頼できる業者選びが重要です。失敗を避けるためにも、実績豊富でアフターサポートが充実している業者に依頼しましょう。
また、省エネ設備を導入すると補助金がもらえるなど、国や自治体が家庭での省エネへの取り組みに力を入れていることが分かります。蓄電池を設置する際は、補助金制度を積極的に活用しましょう。情報は日々更新されるため、国や自治体のホームページなどで最新情報をチェックしてくださいね!

